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大火球出現!

5月8日の朝9時頃,天文台の私のところに出張中の小石川係長から電話が入りました。その内容は「昨夜の11時28分頃に大型望遠鏡に一瞬強い光が当たった。直接は見ていないがたぶん大火球だと思う。目撃情報が来ていないか!」というものでした。この時はまだ目撃情報がありませんでしたし,他のスタッフにも協力をお願いしてインターネットで検索をしましたが,該当する情報は見つかりませんでした。

天文台には様々な監視カメラがあります。もしかして写っていないかと思いデータを探してみると,1台のカメラが大火球の一部を捉えていたのです。解像度が低いので「鮮明に」とはいきませんが,光始めた火球が西側に流れた様子を確認できました。下の画像をご覧ください。

中央付近にある1等星「アークトゥルス」と比べると、大火球の明るさがもの凄いことが分かります。「-10等級以上の明るさだったのでは…」との係長の話も納得できます。ちなみに,満月の明るさが
-12等級ですので,大火球はそれに近かったことになるわけです。
 経路の長さについては残念ながら全体がわかりませんが,左側の北斗七星(約25度の広がり)と比べると,非常に長かったことが想像できます。

100507fireball3.jpg

ビデオ画像から次のことがわかりました。
○発光開始時刻:2010/5/7 23h28m39s
○発光開始位置:高度54度 方位65度(南→西) *赤道座標(α12時21分δ+12度43分)
 *画角は横方向で約90度です。

 

 

 

なお,この大火球に関する情報は8日の午後に県南部の方から寄せられました。その方のお話では,大火球は西の方に流れ,最後は3つに分裂したそうです。
皆様もこのような物を目撃された場合は,天文台にぜひ情報をお寄せ下さい。

文:佐藤敏秀