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1.3m 太陽の近くの水星撮影にチャレンジ

10日土曜日は、ちょっとした好気流に恵まれました。

いつものように市民観察室で太陽の撮影を終え、
その画像から展示用のプリントを作成します。
その作業を行いながら「もしかすると金星や水星もよく見えるのでは・・」
と思ってしまいました。

案の定、見学者への大型望遠鏡解説を控えたS先生、
すでに1.3mで金星を観察済みでした。
その感想は「今日の金星、気流もまあまあで良く見えていますよ」とのこと。
それでは撮影にチャレンジしてみようとなりました。
ところが、うす雲が広がってきたのです。
大型望遠鏡解説が終わった頃には、撮影できないほど透明度が悪くなっていました。

12時30分からの大型望遠鏡解説当番は私でした。
その頃にはうす雲もすっかり取れ、1.3mナスミス眼視焦点での金星は
とてもきれいに見えていたので、見学者も大いに満足して帰られました。

早速撮影開始です。
焦点位置をナスミス分光焦点に変更。
ウィリモコンを持ちながら床面から2.5mほど高いナスミス分光観測台へ。
視野の中には、真っ白く輝く金星が見えています。
ウィリモコンで視野の中央に導入。
18mm拡大アイピースを取り付けた装置で金星を撮影。
次に制御画面から水星を選択します。
カメラのファインダーの中には、かすかな水星が見えています。
形も月齢5くらいの月を思わせるような欠けかたをしています
金星で焦点を合わせていますから、すぐに撮影を開始しました。
撮影後、フォトショップを利用して画像処理を行い見やすくした
水星の姿を見ていただきましょう。

100410_Mercury_1.3m.jpg

もっと欠けた姿をきれいに出すのであれば、
たくさん撮影してその中から良い物10コマ程度を選び、
画像処理でコンポジットをかければもっともっときれいな姿とはなります。
今回は1枚だけで処理を行いました。

私の記憶の中では、今まで出一番良い水星の写真と思っています。

小石川正弘

撮影データ

撮影日時:2010年4月10日13時03分頃
撮影機材:1.3mナスミス分光焦点にて 18mmアイピースで拡大撮影
     キヤノンイオス5D ISO200 露出1/60秒
撮 影 者:小石川正弘