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水星と金星

夕方の西空でひときわ明るく輝く星は金星です。
そのすぐそばに、めったに見ることが出来ない水星が見えているのです。
4月9日が東方最大離隔となっていますから、見たことがない方にとってはチャンスです。

探し方は、まず金星を見つけてみましょう。
小さな双眼鏡でもあれば申し分ありません。
それを使用して金星をいれます。
焦点を良くあわせておくことも大切です。
次に、金星の右側あたりに向けてみると簡単に見つけることが出来ます。
さあ、次に肉眼で見てみましょう。
あたりが少しずつ暗くなってくると見つけやすくなります。
夕焼け空で輝く水星金星の姿は、写真撮影の好対照となるでしょう。

さて、下の写真を見てください。

20100403_HP.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月3日午前、1.3m大型望遠鏡のナスミス分光焦点で撮影しました。
両惑星の太陽からの角距離は約18度程度。
ものすごいばかりの太陽光が1.3mの鏡に当たらないように
撮影時刻を考えなければなりません。

 

この日の水星のデータは、明るさ-0.7等、視直径 6.5秒、輝面比0.63 です。
       金星のデータは、明るさ-3、9等、視直径10.6秒、輝面比0.94 です。

 

写真を見てもわかりますが、明るさは大違いですね。
1.3mで見る金星は、まぶしすぎるほどでした。
そして、両惑星の輝面比を見てください。
1がまん丸で0.5が半月状ですから、水星は欠けている姿(細長く)を捉えることができました。

 

水星は、9日の東方最大離隔を過ぎますと、どんどん太陽に近づいてしまいます。
金星は、これから太陽から離れてきますので観察しやすくなります。
星座の中を移動していく様子や、望遠鏡をお持ちの方は形の変化を楽しんでください。
天文台では、土日の大型望遠鏡見学に参加すれば見ることが出来ます。
1.3mの威力で、まぶしいばかりの金星を体験してみてください。

                                                                                                          小石川正弘


撮影データ

撮影日時:4月3日10時09分頃
撮影機材:1.3m反射望遠鏡ナスミス分光焦点 
     キヤノンイオス5D ISO100 露出1/500秒
     フォトショップにて画像処理
撮 影 者:小石川正弘