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土星

1.3m大型望遠鏡が設置されて2年以上が過ぎています。
実にいろいろなことを行っていますが、
中でも惑星観測の難しさを痛感しています。

惑星観測は、全て気流の状態によって結果が左右されているのです。
特に冬場の気流状態は最悪、惑星観測者にとって大変です。
でも、晴れていればついつい見たくなるのが先にたちます。
「今夜はどんな状態なのかな」と思いながら・・・見てみますが・・・
ガッカリすることがほとんどなのです。
特に1.3mという大口径にもなると・・・
いまだに好条件にめぐり合えていません。

 

3月29日、満月1日前なのですが良く澄み切った夜空でした。
月明かりはありますが天文台入りを決行。
画像処理関係や満月下でのSkyFlat画像所得などで、やることはいっぱいです。
23時を過ぎた頃でしょうか。
天体導入ソフトの中央には土星が来ていました。
よし、土星を見ようとなり、カセグレン焦点からナスミス分光焦点に切り替え。
ウィリモコンを持ちながらナスミス台に昇ります。
ウィリモコンで何をするのかと言いますと、
焦点合わせと望遠鏡の微動を行えるようになっているのです。
世界初の試みではないでしょうか。

 

導入された土星像の焦点を少しずつ合わせていきます。
えっ、すごい! 今までに見たことがないくらい良く見えているのです。
よし、撮像しよう!
愛用の観測機材を取り付け撮像し、レジスタックスで画像処理した土星を。
さあ、見ていただきましょう。

 

20100329_saturn.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がった土星像は、やはり細かな気流の乱れまで写しこんだため
ボケてしまっています。
目で見てよさそうでも大型望遠鏡では、もっともっと良い気流に
めぐり合わなくてはならないようです。
その日を夢見ながら観測を続けていくことにしましょう。

 

小石川正弘

 

■撮影データ

撮影時間:3月29日00時05分から90秒露光 1109枚合成
撮影機材:1.3mナスミス分光焦点 直焦点にて撮影 
       ATK-2Cカメラ レジスタックス・フォトショップにて画像処理
撮 影 者:小石川正弘