天体観測

天文観測の最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

シミュレータ

天文観測内を検索

良い天気、長続きしません!

梅雨明けらしい天候が14日に訪れ、19時過ぎには天文台入りとなりました。
冷却CCDカメラで彗星やいろいろな天体を撮像後、
15日未明には自宅に戻り木星などの惑星観測を行いました。
それ以降、再び梅雨空のような低く垂れ込める鉛色の曇り空となってしまいました。
でも、油断はできません。
惑星ならばちょっとした雲の切れ間さえあれば観測できますから。
そして、15日には木星が衝となり観測シーズンを迎えました。

090818-Ju-HP.jpg16日、そして17日も未明頃に晴れ間ができました。
防水カバーを外し、西空に傾いた木星に愛用の望遠鏡を向けました。
しかし、安定した夏場の気流とはちょっと違っています。
揺れが大きく秋の気流状態に近いものでした。
また雲の襲来も多く、落ち着いて観測はできませんでした。

さあ、画像を見てください。

15日と17日には、有名な大赤斑が見えていますね。
ちょっと赤みは薄れていますが、形はきれいな楕円形をしています。
南赤道縞には大きな湾が形成されていますから、大赤斑の存在場所は分かるでしょう。
さらに、大赤斑右側の南赤道縞の中には、細長い斑点も見えています。
どんどん大赤斑に接近していますので、これからどうなるのかも楽しみです。
その下には、南赤道縞と同様に明瞭な組織となっているが北赤道縞。
詳しく見てみると大変複雑な模様となっています。
16日の北赤道縞の中には、小さいながらも明瞭な円形白斑?状模様もみえています。
何なのでしょうか。
これから北赤道縞がどのような変化を見せてくれるのか、観測者の間で注目されています。

さて、南極地方付近に衝突した天体の痕跡は、矢印で示したとおり
かなり拡散してきているようです。
小望遠鏡で確認するのは大変難しいと思われますが、
大きな望遠鏡で観察できるような機会があれば、ぜひ眼視で確認してみてください。

1.3m大型望遠鏡の観測環境設定も大変良くなってきています。
土曜日に行われる観望会へ参加していただき、ぜひ木星を見ていただきたいと思っています。
ただし、気流状態は「その時の運」ですよ。
私の感想「木星ってこんなに明るいの!」です。
1.3m大型望遠鏡の集光力の威力は実に凄いものです!

                                                小石川正弘

※観測データは、写真の中に記載してあります。