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何かが木星面に衝突!

7月22日の奄美皆既日食の準備に追われている19日に
木星面では大変なことが起きていました。
その状況は、木星面南半球の極域付近に小さな黒い斑点として観測されたのです。

最初に気づいたのは、オーストラリアの惑星観測者・Anthony Wesleyさんで、
19日12時(世界時)頃に撮影した画像から発見されました。
その発見の報告は、すぐさま世界中に流れ追跡体制がとられましたが・・・

惑星観測については、国内のアマチュアが大活躍しています。
その人たちがこぞって奄美皆既日食観測に出かけてしまうのです。
観測者がいないと同時に梅雨の悪天候時期です。
追跡が危ぶまれましたが、そこは国際連携観測が暗黙のうちにできています。
どんどん観測が入ってきます。090727jupiter.jpg
大望遠鏡も木星に向けられメタンバンドでの観測により天体の衝突が間違いないものとなりました。
さらに、調整中のハッブル宇宙望遠鏡も急遽観測体制に入り7月23日に広角カメラによる詳細な画像を送ってきました。

そして、27日未明、雷雲が消えた仙台・愛子の空は、天の川が見えるほどのすばらしい透明度に恵まれました。
その様子を窓越しから確認して、木星観測体制に入ったのが01時頃でした。
31cm鏡に10mmアイピースを取り付けてみてもまずまずの気流状態です。
そして、南極付近を注視すると「見えました!」
その衝突痕は、小さいながらも実に黒々としています。
2時間ほどにわたり移動していく様子を、詳しく追跡することができました。

その画像を見ていただきましょう。

 

地球のおおよその大きさも示しておきますので、
衝突痕の大きさも想像つくことでしょう。
もし、地球に衝突していたら・・・
ぞっとしますね!

 

今から15年前の7月20日頃、
話題となった粉々になったSL-9(シューメーカー・レビー 第 9 彗星)が次々と木星に衝突していったのです。
西公園時代の天文台の頃、入ったばかりの天文車・ベガ号を蔵王山頂移動させ
そこで観測したことが昨日のように蘇りました。

その画像を初公開します。

 

1994_SL-9.jpgさて、今回の衝突した天体は、彗星か小惑星が不明です。
今後の調査に期待したいと思います。

小石川正弘