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梅雨の晴れ間に

仙台地方は梅雨の真っ只中。
いつ晴れるかわからないような鉛色の雲を見ながらため息ばかり出てきます。
晴れればあれもこれもやりたいことがいっぱい。
でも贅沢は言いません。
環の細くなった土星や大好きな木星だけ見られれば・・・

23日、待ち望んだ梅雨の晴れ間が出現!
温度はどんどん上昇、お昼過ぎには30度近くの真夏日となってしまいました。
澄み切ったきれいな青空です。
そして、新月ですから月明かりの影響もなく思う存分観測ができます。

安心しきっていました。
なんと18時過ぎあたりから澄み切った空の中にチラホラと雲が出現。
20時過ぎの天文台入りの頃には、西空の一部分のみが晴れているだけとなりました。
それでも所定の準備を行い、晴れ間の中に見えている彗星観測を開始。
しかし、雲はどんどん増えていきます。
ちょっとした晴れ間を狙っての観測が夜半過ぎまで続いてしまいました。

夜空には観測可能な彗星や小惑星がたくさんあります。
今回は、その中の二つの天体を白黒写真でご紹介しましょう。

ひとつは、20時過ぎの南の空にちょっと明るめな彗星が見えています。
2008年に発見されたギャラド彗星です。
予報光度では8等程度ですから、1.3mを使用すれば楽に見られる明るさです。
しかし、ギャラド彗星の下には雲が接近していたので撮影だけとなってしまいました。
左側(東の方角)にかすかな尾(下の写真)が見えていますね。
この彗星は、これから南西の低いところでどんどん暗くなってしまいます。

 

 

20090623_204235_12h50m55s_m25_02_42_C2008Q3_R03_01_2.jpg 

次の写真は、うしかい座の中にあるレンズ状銀河NGC5525(明るさ14等)に出現した
明るさ16等の超新星(矢印)です。


20090623_235408_14h15m50s_p14_17_00_NGC5525SN_R03_01_2.jpg発見者は、超新星発見で大活躍中の山形県の板垣公一さんで、
60cm反射望遠鏡を使用して6月15日に発見しました。
これで49個の超新星発見数となり、3週連続(6月1日と8日)の発見の快挙ともなりました。

残念ながら暗くて見えませんが、このような超新星は1年間にたくさん発見されています。
われわれの銀河の中に超新星が出現しても良い時期となっているそうです。
もし、出現したらどのように見えるのでしょうか。

小石川正弘


撮影データ

ギャラド彗星 :6月23日23時54分14秒から60秒間露出 赤フィルター使用
NGC5525超新星:6月23日20時45分00秒から30秒間露出  赤フィルター使用

1.3m反射経緯台 カセグレン焦点 4K×4K 冷却CCDカメラ
撮影者:小石川正弘