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フニャフニャ、ボケボケの土星でした。
気分を入れ替えて、冷却CCDカメラを立ち上げて彗星の位置観測を開始。
夕方から朝方の空にかけて、たくさんの小彗星を観測できます。
西空にある彗星から観測開始。
なぜ西空かといいますと、星空の日周運動で西側の天体から沈んでいくためです。
ちょっと明るい彗星もありますが、ほとんどは15等級という大変暗いものばかり。
明るさによって露出時間も変えていきます。
いろいろな彗星を捉えますと、小さくても淡い尾を出しているものや
恒星状のものとか、さまざまな姿を見せてくれます。
14日の午前2時頃まで彗星観測を行いました。
制御室にある「全天雲監視カメラ」に目をやると、北東の空に木星が昇ってきました。
彗星観測から惑星観測を行うために、焦点型式をナスミス分光焦点に切り替えて木星を導入。
経緯台ホーク部分についている梯子状の足場を頼り、ナスミスステージに上ります。
簡易接眼部を覗いて、またガッカリ。
土星のときのようなフニャフニャはなくなりましたが、やはり気流状態はよくありません。
しかし、透明度が良いせいと1.3mの威力なのでしょう。
508倍で見る木星像はまぶしすぎます!
ボケた木星面の中にうっすらと2本の縞模様しか確認できませんでした。
「そうだ、木星の近く海王星がいる」ということで、制御室に戻り海王星を導入。
再度ナスミス台に上り接眼部を覗くと、いました特徴ある色合いの海王星が。
視野中心からちょっとズレています。
ピント修正や視野中心への導入には、なんと「Wiiリモコン」が大活躍しています。
木星のときと同じ状態で撮影した海王星を見ていただきましょう。
木星の明るさは、-2.3等で視直径は約40″です。
おおよその大きさの違いも良くわかることでしょう。
そして、海王星の色合いもよく見ていただきましょう。
その後、1.3mに同架してある15cm屈折望遠鏡直焦点でも撮影してみました。
両惑星の角距離は1°05′ほどです。
再接近となるのは7月10日、ほぼ満月1個分くらいまで接近します。
これから徐々に両惑星の間隔が狭まっていきますから
ちょっと大きめの双眼鏡などを使用して、その様子を観察してみましょう。
文責 小石川正弘
撮影データ
日 時:5月14日03時頃
使用機材:1.3m反射経緯台ナスミス分光焦点(焦点距離:12,699mm)
Nikon-1.4×テレコンバーター使用
キヤノンイオス40D ISO1600(木星:1/125秒 海王星:2秒)
0.15mED屈折望遠鏡直焦点(焦点距離:1200mm)
キヤノンイオス 5 D ISO 400(15秒)
撮 影 者:小石川正弘