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新彗星 Yi-SWAN 彗星(C/2009 F6) が発見されました

4月7日から8日にかけて月明かりがありましたが、いろいろな観測を強行しました。
その合間に、観望好機となっている土星に1.3mを向けて見るのですが、やはり悪気流でした。
早く1.3m大型望遠鏡を使用して、絶好の惑星観測条件に巡り合いたいものです。

制御室の中でいろいろな天文情報に目を通していたら
Yi-SWAN 彗星の発見が報じられていたのです。
詳しくはわかりませんが、発見者の「Yi」は中国の人かなと思います。
そして、SWAN は、太陽観測探査機SOHO の太陽風異方性検出装置(SWAN)のことで
その画像から「Yi」という人?が発見したものだと考えられます。

これまでの観測により、明るさ11等程度と報告されていますが、
スペインの観測者は8等で見ているようです。
仙台市天文台では、4月8日早朝に北東天低く見えているカシオペヤ座のWの星並び付近で
撮影に成功し、10日早朝には眼視観測でも確認しました。
1.3 m望遠鏡に260倍かけてみると淡く広がった8等台の姿でしたが、
西空には満月が輝き、彗星の見えている方向は仙台市中心部の光害のひどいところ
と言うように観測条件は最悪でした。
また、同様な観測条件の中で明るさ9等台の有名なおうし座のかに星雲を見えたという
体験がありませんでしたから、上記の明るさと大まかに見積もったわけです。
その後、接眼部にデジタルカメラを取り付け撮影してみました。
全体的にボケていますが低空での撮影のためです。
淡く広がった彗星(矢印)よりびっくりしたのが、近くに真っ赤な星があったのです。
調査してみると、くじら座のミラ型の脈動変光星であることがわかりました。

 

090410_C2009F6.jpg

その名前は「 T Cas 」と名付けられています。
変光周期は444.8日で6.9等から13.0等まで変化します。
写真の姿から見ると極小近くではないかと思われます。

この彗星は、観測条件的にはよくならないようです。
観測条件に恵まれて撮影できましたらご紹介していきましょう。

小石川正弘

 

撮影時刻:4月10日03時55分頃 露出30秒6枚合成
撮影機材:1.3mナスミス眼視焦点 
     キヤノンイオス5D ISO1000 フォトショップにて画像処理
撮 影 者:小石川正弘