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よく晴れます!

もう3月も終わり。
明後日からは新年度に突入します。
あっという間に1年が過ぎた感じです。

これも新天文台のオープン、観測機器の立ち上げ調整などに明け暮れたせいなのでしょう。
そして、3月になってよく晴れます。
フィルム使っての観測時代とは違い、デジタル観測はいろいろな観測時間の短縮に貢献しています。
フィルム時代、露出時間20分以上かけて撮影していたものが、たったの数十秒で済んでしまうのです。
ということは、ちょっとした雲の切れ間があると観測できるわけで、天気図とにらめっこの毎日です。
3月だけでも冷却CCDで観測できた日は二週間ほどになるでしょう。
夜中過ぎに晴れてきたなれば天文台詣でとなるのです。
フィルム時代では到底考えられない体験をしています。

天気図とにらめっこして夕方から晴れるとなるとうれしくなりますが、
それが二日、三日と続くと体が持ちません。
3月がそうでした。
深夜過ぎに晴れてくることもたびたびありましたから「毎日が寝不足状態」に陥っていました。
29日から30日にかけても良く晴れ、大好きな彗星や小惑星観測を明け方まで続けていたのです。
空が白み始めてきた04時30分過ぎに観測終了。
いろいろな片づけを行っていたら南東天低いところに木星を見つけました。
早速導入しようと思ったのですが、高度が13度以下。
1.3m大型望遠鏡は、15度以上高くないと安全に向けることはできません。
ちょっと待って木星を導入しましたら、案の定気流が悪くて模様すら見えませんでした。
久しぶりの再開です。
しばしその姿に見とれてしまいました。
その後、ナスミス眼視焦点にて写真撮影を行い、周りを回る衛星3個を確認しました。
左からエウロパ、イオ、カリストとなります。

 

090330Jupiter.jpg

今から400年前、イタリアの偉大な科学者ガリレオ・ガリレイは
手作りの小さな望遠鏡を使用して、木星の衛星たちを発見し、
その動きを詳しく調べ地動説を唱えました。
それから400年、今仙台市天文台は1.3mという大きな目玉で木星を見ることができます。
ガリレオの感動を皆さんも味わってみませんか。

小石川正弘


撮影日時:3月30日04時48分頃
撮影機材:1.3m大型望遠鏡ナスミス眼視焦点
     キヤノンイオス5D ISO800 露出1/8秒
撮 影 者:小石川正弘