天文観測の最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
シミュレータ
天文観測内を検索
最近、1.3-m 大型望遠鏡の立ち上げ作業に明け暮れていましたので、
自宅庭に設置してある愛用の31-cm反射望遠鏡の使用はご無沙汰になっていました。
ある時、同僚のSさんと観測談義に盛り上がったことがありました。
それは、土星衛星最大のタイタンが12日夕方から22時頃にかけて、
表面上を経過していく様子が見られるというものでした。
このような現象は、土星環が細くなったときにしか見ることができません。
そして、この機会を逃してしまうと15年後ということになり
なんとしてでも観測しなければということなったのです。
先週の週間予報では曇天。
でも今週に入り天候もよさそうということになり、
観測方法はどのようにしようかと使用かと思いをめぐらしていました。
しかしこの時期、経験上良い気流状態は望めそうもありません。
1.3-m大型望遠鏡での観測はあきらめ、自宅の31-cm反射望遠鏡を使用することにしたのです。
12日19時頃に望遠鏡をセット、土星を200倍ほどで見たのですが、表面模様すら見えない悪気流でした。
しばらく時間を置いて観測開始することにしました。
20時過ぎから観測開始、眼視でも北極に近いところに黒いタイタンの影を見ることができました。
影を落とすタイタン本体を探してみたのですが、気流が悪くて見えません。
タイタンの大きさは角度の1秒以下ですから、よほど気流が良くないと見つからないでしょう。
21時過ぎから透明度も落ちてきました。
黄砂の飛来でしょうか、土星像が次第に黄ばんできました。
反面気流が良くなってきたのです。
拡大率を変え、カメラ調整を行いながら22時過ぎくらいまで観測を続けました。
それでは、各種画像処理を行った土星像を見ていただきましょう。
上が南になっています。
2月上旬の画像よりは、環が開いていることがわかりますね。
そして、北極近くにタイタン本体とその影が浮かび上がりました。
このような光景を見ようとすると15年後となります。
今の年齢に15を加えると・・・うぅー、難しそう。
その後、観測用ビデオカメラを外してデジカメ撮影した衛星たちを見ていただきましょう。
小石川正弘
撮影データ
撮影日時:2009年3月12日21時29分頃
撮影機材:31-cm反射望遠鏡 XP24mm拡大撮影 大気差補正プリズム使用
ATK-2Cカメラ使用
レジスタックスVer3、ステライメージVer6、フォトショップにて処理
土星の衛星たち
撮影日時:2009年3月12日22時09分頃
撮影機材:31-cm反射望遠鏡 XP24mm拡大撮影
イオス40D ISO1000 10秒露出
レジスタックスVer3、ステライメージVer6、フォトショップにて処理
撮影地:青葉区愛子東6丁目地内
撮影者:小石川正弘