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いよいよ最接近 ルーリン(鹿林)彗星

話題のルーリン彗星は、2月24日地球に最接近となります。
地球からの距離は、ほぼ0.4天文単位=約6,000万Kmくらい。
25日が新月ですから月明かりの影響もなく最良の観測条件となります。
あとは天候次第となりますね。

19日早朝、1.3mナスミス眼視焦点にデジタルカメラを取り付け、
ルーリン彗星の動きに合わせた駆動モードに設定して撮影にチャレンジ。
4コマ撮影したものをコンピュータソフトで重ね合わせてみました。
その画像を見ていただきましょう。

090219_C2007N3_1.jpgナスミス眼視焦点の焦点距離は6,350mmあります。
使用したデジタルカメラはフルサイズですから、長辺方向で36mmあります。
どれだけの視野が撮影できるかと言いますと、
関数電卓でチョイチョイと計算して約20分角と求められました。
月の視直径は約30分ありますから、ナスミス眼視焦点では全体を撮影できないことがわかります。

地球接近中ですから、背景の恒星も合計8分間の露出中に長く伸びています。
中心部はよく輝いていますね。中央集光部と呼ばれており、
その中心には、観測することはできませんが本体=核があるのです。
中央集光部の周りには大きく広がったコマと呼ばれている部分があり、
カラー撮影しますと緑色のきれいな姿となっています。
彗星と言いますと「尾」は出ていないのかとなりますが
ルーリン彗星の尾は淡く、街明かりの少ないところでないと見ることはできません。

久々の明るい彗星です。
双眼鏡片手に、土星を目印に探してみてはいかがでしょう。

小石川正弘

撮影データ

日 時:2月19日01時10分過ぎ
    露出2分4コマ合成、ステライメージ及びフォトショップにて画像処理
機 材:1.3m ナスミス眼視焦点
    キヤノンイオス5D ISO800  露出2分 インターバルタイマー使用し4コマ撮影
撮影者:小石川正弘