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月明かりの中でがんばっています!

9日は満月で半影月食の日でしたが、仙台地方は天候が悪く観測できませんでした。
翌日は、一転してよい天気に恵まれました。
夜になっても良い天気は続いています。
22時過ぎ、東の中天近くで輝いている土星に31cm鏡を向けて、
久しぶりに10カットほど撮像を行いました。
時間経過とともに透明度も良くなってきましたので、天文台行きを決心しました。
満月過ぎの月明かりの中で何等星まで撮影できるのか調査したかったのです。

月は、しし座の中に位置しています。
それから北の方角には、おおぐま座があります。
その中には有名な銀河のM81や82があり、詳しく測光された恒星があります。
その星たちを使用して測定してみることにしたのです。
赤フィルターを使用して30秒露出、出てきた画像と比較星図と照らし合わせてみると
17等までキャッチできました。
月明かりの中でも17等という暗い恒星まで写るということは、
「月明かりがありますが観測できません」ということは言えなくなりました。
ただし、月から数十度離れた場所での測定です。

その後は、各種フィルターを使用して撮像を行ってみましたが、
月明かりがあるときには赤フィルターが一番良いようです。

 

さて、11日02時を過ぎて南東の空には、話題のルーリン彗星が昇ってきました。
月明かりのために冷却CCDの使用はあきらめ、ナスミス眼視焦点撮影に切り替えました。
そして撮影できた画像を見ていただきましょう。

 

090210 C2007N3 6comp.jpg 

 


 

 

 

 

 

彗星特有の緑色が際立ってきたようです。
また、ナスミス眼視焦点には視野回転補正機構がありませんので、
星像は回転していることがわかりますね。
そして、1.3m制御システムに新しく彗星追尾モードが加わり、
それを使用して撮影しました。

これからルーリン彗星の動きが早くなります。
月明かりの影響が少なくなれば、この彗星撮影モードの威力を試してみることにしましょう。

 

                                                                                                       小石川正弘

撮影データ

撮影日時:2月11日03時15分過ぎ
撮影機材:1.3-m反射望遠鏡ナスミス眼視焦点
     キヤノンイオス5D ISO800 露出30秒 6枚合成
     ステライメージ及びフォトショップにて画像処理
撮 影 者:小石川正弘