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続報 ルーリン彗星

2007年に台湾のルーリン(鹿林)天文台で発見されました。
7月11日に発見された時には、18,9等の特異小惑星としてでした。
これくらいの明るさであれば、
仙台市天文台の1.3m大型望遠鏡でもキャッチできます。

その後、追跡観測が開始されました。
アメリカのテーブルマウンティン天文台の61cm反射望遠鏡を使った観測で
その天体のまわりに小さなガス状の物質が捉えられたのです。
その観測結果により、2007年7月18日発行のIAUC(国際天文学連合回報)で、
新彗星C/2007N3(Lulin)の誕生が報じられました。

彗星発見の場合、発見者名(Quanzhi Yeさん)が付くことになっています。
しかし、ルーリンは天文台名になっていますね。
例外的に付けられることもあります。
過去には、中国の紫金山天文台で発見された彗星に、
紫金山彗星と付けられたことがありました。

その後、追跡観測が増えるにつれて、
今年の春先に絶好の観測条件になることが判明しました。
仙台市天文台では、1月14日に初めて捉えることに成功して
ホームページ上で紹介しました。
しかし、満月近い月明かりや雲間からの撮影のため
1.3m大型望遠鏡といえども大変貧弱な姿でした。

そして、18日早朝の観測となります。
今回は、手軽に使うことができるデジタルカメラを使用しました。
見ていただきましょう。

090118_C2007N3.jpg

1分露出を5枚重ね合わせて見やすくし、フォトショップで画像処理を行いました。
彗星特有の緑色の姿がよくわかりますね。
また、眼視でも確認してみましたが大きく広がったコマが印象的でした。

これからのルーリン彗星の動きは、
2月上旬ころは、てんびん座のなかを移動し、
2月中旬から3月上旬にかけてしし座のレグルス付近へと移動。
このころが一番明るくなると予想されています。
その後は、ふたご座の中を移動するようになりますが徐々に暗くなっていきます。
2月下旬は、月明かりの影響もなく、絶好の観測条件となるでしょう。
光害の少ないところに出かけて、双眼鏡などで是非見ていただきたいものです。

小石川正弘

撮影データ
撮影日時:1月18日05時30分頃
撮影機材:1.3m 反射望遠鏡 ナスミス眼視焦点:f4.75 
     キヤノンイオス40D ISO800 露出1分間×5コマコンポジット
 撮影者:小石川正弘