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ルーリン彗星 1.3m大型望遠鏡で撮影成功!

春の夜空で明るくなるルーリン彗星が、明け方の南東の空で明るくなっています。

今までに何度となくチャレンジしてきましたが、天候に恵まれず、
また、低空のために観測できませんでした。

14日01時過ぎ、満月過ぎの月が天頂近くで輝いていました。
月明かりもありますが、すばらしい透明度になっていましたので
身支度をして家を出ました。
路上温度計は-4℃を示しており、路上は凍結していました。

天文台到着後、1.3m大型望遠鏡の観測準備です。
所定の立ち上げを行い、一番大事な焦点合わせです。
普通のカメラのようにファインダーを覗くことは出来ません。
頼りになるのが今までの経験や観測メモです。
温度表示を見ながら、ほぼベストフォーカスが出せるようになりました。

観測できる時間まで、まだ間があります。
ブロートン彗星やおおぐま座の銀河などを撮影していました。
04時過ぎ、南東の空に夏の星座・さそり座の頭部が見えてきました。
しかし、雪雲の飛来が多くなかなかシャッターチャンスに恵まれません。
制御室では、望遠鏡に付属している高感度ビデオカメラだけが便りです。
そこに映し出される映像を見ながらチャンスを狙います。
そして、低空ながらも20秒露出で撮影に成功しました。

090114_C2007N3.jpg

その後は、位置測定用の撮影を続けていましたが、
薄明が始まり撮影を終了しました。

短時間露出でも明瞭に写っていますし、高感度ビデオカメラでも
恒星とはちょっと違う姿で写っていました。
明るさは5等前後でしょうか。
中央集光もしっかりしていますから、これからの変化に期待できます!

これから観測条件が大変良くなります。
1.3m大型望遠鏡はじめ、いろいろな観測機材を活用して追跡していきます。
ご期待ください。

小石川正弘


観測日時:1月14日04時48分から露出20秒間
使用機材:1.3m望遠鏡カセグレン焦点 f4.75 
     冷却CCDカメラNo2チップより切り抜き画像
     フォトショップにて画像処理
撮影者 :小石川正弘