仙台市天文台
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イラスト/池辺 由加里

2004年11月20日(土)
13:00から15:00まで。
仙台市天文台 講義室にて



望遠鏡がとらえた
クェーサー



講演「クェーサーの重力エンジン」

宇宙はどこまで広がっているのでしょう?
人は遥か昔から、夜空を眺めながらその疑問を抱き続けてきたに違いありません。
そしてより遠くの天体を見つけ出し、宇宙の大きさを知ろうと努力してきました。
SF小説に出てきそうな謎めいた名前を持つ天体「クェーサー」は
最も遠い天体の記録を更新しながら次から次へと発見されてきました。
宇宙の中での人間の目の届いた範囲を格段に広げることに大変役立ってきたわけです。

地球から見たクェーサーはただの暗い星のようにしか見えず、一見面白くない天体です。
しかし実際には太陽の1000000000000倍もの明るさで輝いています。
そのため遠くの宇宙を見通す灯台として利用できたわけですが、
どうしたらそんなに明るく輝くことができるのでしょうか?
そこには太陽の1,000,000,000倍もの重さを持つブラックホールが
作り出すとても効率的なエネルギー発生装置「重力エンジン」が
潜んでいることが明らかになってきました。

最新の天文学で明らかにしてきたクェーサーの激しい活動の様子と
その正体についてお話します。

     東北大学大学院 理学研究科 村山 卓 先生より



 

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