仙台市天文台
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現代天文学への招待 東北大学 千葉柾司氏

千葉柾司氏

イラスト/伊藤彩

講演「天の川銀河の生い立ち」

 仙台の夏を彩る七夕祭り。中国から伝えられた物語では、この年に一度の時こそ、織姫星と彦星は広大な天の川を渡って再会できるのだそうです。今では仙台市内の夜空もすっかり明るくなってしまって、天の川を見つけるのはとても難しい上に、現代社会の忙しさで夜空を見上げる余裕もないのかもしれません。
 昔の人々は、それこそ「川」のように夜空を雄大に流れる光の帯に酔いしれ、様々な思いを寄せて願い事を祈っていたのでしょうか。
 この私達の住む天の川銀河の世界は、実は天の川として見える部分はほんの一部でもっともっと大きいこと、そしてそこには暗黒物質と呼ばれる得体の知れないものが満ち満ちているとしたら、昔の人々はどう思うでしょう。さらに、天の川は宇宙の昔にさかのぼるとその影も形もないということを知ってたら、別の物語ができていたでし ょうか。
 最先端の望遠鏡によって明らかになりつつある、天の川銀河の真の姿とその誕生の謎に迫ります。

                        東北大学 理学研究科 千葉柾司先生より



2003年11月15日(土)
13:00から15:00まで。
仙台市天文台 講義室にて

 

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