仙台市天文台
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 西公園での天文台のあゆみ

       
昭和30年当時の天文台の写真
昭和30年当時の天文台
昭和30年当時の41cm反射望遠鏡の写真
昭和30年当時の41cm反射望遠鏡
できたばかりの頃の観測の様子(撮影日時は不明)の写真
できたばかりの頃の観測の様子(撮影日時は不明)
できたばかりの頃に集まっていた少年たちの写真
できたばかりの頃に集まっていた天文少年たち
昭和55年頃の天文台の写真
昭和55年頃の天文台
昭和61年頃の天文台の写真
昭和61年頃の天文台
平成15年の昼の天文台周辺の写真
平成15年の昼の天文台周辺(青葉城址より)*矢印の先が天文台
平成15年の夜の天文台周辺の写真
平成15年の夜の天文台周辺(青葉城址より)*矢印の先が天文台
◆開設当時
 昭和29年9月に着工、30年2月1日西公園に開台した。翌年仙台市に移管されたが、当初は市民天文台として誕生した。
 初代天文台長になった東北大学理学部加藤愛雄教授は、戦後間もない頃、市内にまともな望遠鏡が1台もなかったため、児童生徒のために本式のしっかりとした望遠鏡のある施設を作りたいと望んでいた。加藤教授はその考えを教育関係者に訴え続け、また当時の岡崎栄松市長にも話していた。
 28年2月になって、仙台市で会社を経営する板垣金造氏から100万円の寄付があった。岡崎市長、加藤教授、板垣氏のトップ会談により天文台設立が決まったのである。その際、当時国産最大口径の41cm反射望遠鏡を備えることも決定された。
 建物の設計はドイツのポツダム天文台の太陽観測塔を参考にしたという。直径5.5mのドームを持つ建物の外と内部に当時としては珍しいラセン階段が取り付けられたが、子供達がたいそう喜んだという。子供達の「科学する心」を育てたいという熱意、市内産業各社や市内小中学校からの寄付、市の補助金などの積み重ねによって天文台は完成した。文字どおり「市民天文台」なのである。
 昭和31年天文台は仙台市に移管された。

◆施設の充実

 昭和43年にプラネタリウム館と展示室を併設、46年には講義室、工作室、図書室も増築された。更に、55年にプラネタリウム館が鉄筋コンクリート製のドームに改築され、翌56年には展示室も拡張オープンし、平成5年には天文車ベガ号も導入され、総合天文台としていっそう整備された。西公園において施設の整備を行いながら永年市民に愛されて続けてきた天文台は、13年に入場者300万人を達成。17年2月1日には、開台50周年を迎え、記念講演会やプラネタリウム館において記念番組の投影、記念天体観望会などを実施し、記念誌を発行した。

◆新しい施設に向けて
 一方、施設周辺の都市化により観測環境が悪化してきたことや、施設の老朽化が著しくなってきたこと、市営地下鉄東西線が現在の施設の地下を通る計画があるなどの理由から、施設を移転する検討が始った。平成13年5月に学識経験者や市民の代表で構成する「新仙台市天文台整備計画検討委員会」を設置し、同年8月に施設の機能やあり方をまとめた基本構想を策定。翌年6月には、整備する施設や主要な設備の考え方をまとめた基本計画を策定した。その後、新しい施設の整備をPFI事業とする検討を重ね、20年7月に新しい施設を開館することが決まった。
 なお、現在の施設における観覧業務は、平成19年11月25日をもって終了した。

        −− 平成20年4月現在 −−
 
      
昭和29. 4.26 天文台建設委員会発足。市民の寄付を募る
30. 2. 1 天文台開台
31. 10. 8 建設委員会から仙台市に移管
42. 6.30 河北新報社よりプラネタリウムを寄贈される
43. 5.15 東北初のプラネタリウム館開館
46. 10.22 講義室等の増築
49. 1.10 プラネタリウム本体更新
54. 2.11 41cm反射望遠鏡更新
55 5.15 プラネタリウム館改築開館
56. 3.25 展示室拡張開館
57. 4.16 太陽望遠鏡の設置
61. 5. 1 プラネタリウム本体の更新
平成5. 3.25 天文車「ベガ」導入
9. 11. 1 天文台ホ−ムペ−ジ開設
10. 2. 1 リアルタイム太陽黒点像提供開始
13. 5.10 「新仙台市天文台整備計画検討委員会」を設置
13. 8. 3 「新仙台市天文台整備基本構想」を策定
13. 12. 9 来場者300万人を達成
14. 6.23 「新仙台市天文台整備基本計画」を策定
16. 2.19 PFI事業として、新仙台市天文台整備・運営事業にする関する実施方針を策定
17. 2.25 新仙台市天文台整備・運営事業の事業者選定結果を公表
19. 11.25 現在の施設における観覧業務終了
20. 7. 青葉区錦ヶ丘に新仙台市天文台開館予定
 

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