仙台市天文台
トップページ >天体画像 >新星・超新星


新星・超新星について

 以前は見えなかった所に、突然現れた星(恒星)を新星または超新星と呼んでいます。
 新しい星が誕生して輝きだしたように見えるのでこの名がつきましたが、その正体は、名称のイメージとは全く違うことがわかっています。

新星
 暗い恒星が、数日といった短期間のうちに明るく(15等〜20等級分も)なるも現象です。これは、その星自体の輝きが強くなるために起こり、数年で暗くなります。暗くなったあとも、その星は残っています。
 中には、肉眼で見えるまでに明るなるものや、何回か繰り返して明るくなるものもあります。

超新星
 新星よりも急激に明るくなる(新星の100万倍)ものが超新星です。最も明るくなったときは、星自体の輝きは銀河に匹敵するほどの猛烈な明るさ(太陽の約100億倍)までになり、その後、数年で暗くなっていきます。
 超新星の仕組みは新星とは異なり、星の進化の最期を飾る大爆発によって起きています。
 この現象の後には、中心には中性子星が残ったり、爆発の規模が大きいときはブラックホールが残ります。
 超新星で有名なものは、1054年におうし座で見られたものです。銀河系内の比較的地球に近い星が起こしたので、昼間でも見えるまで明るくなり、その記録が日本や中国に残っています。
 現在この場所には「かに星雲」(M1)があり、その中心にパルサーとなった中性子星が確認されています。また、1987年には大マゼラン雲(仙台からは見えません)に現れたものが話題になりました。
 超新星は、毎年複数個発見されています。しかし、ほとんどが、銀河系以外の銀河の中のものですので、肉眼だけでは見られない明るさのものばかりです。

 

Copyright (c) Sendai Astronomical Observatory. All Rights Reserved.