仙台市天文台
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ホームズ彗星 その18 
2007年12月11日

ホームズ彗星 071211


 天文台ホームページのホームズ彗星画像を見ると、12月5日が最後となっていました。6日間も撮影できないとストレスばかりたまってしまいます。もちろん天候不良ですから他の観測も出来ません。
 さて、11日夕方、空を見上げると所々に雲の切れ間が見えてはいます。「今夜もダメかな」なんて思いながら、今まで取得した画像の整理を行っていました。19時30分を過ぎて外に出てみると、夕方より大きな晴れ間がでていました。「これは晴れるぞ」と思い観測機材の準備に入りました。天頂付近にかかるペルセウス座を見ます。透明度が悪くホームズ彗星を肉眼で捉えることは出来ませんでした。次に双眼鏡を使用してみると、予報位置付近に淡いホームズ彗星を確認できました。しかし、大きくなっていますが見づらくなってきています。透明度悪いばかりではないようです。その後、ちょっと変なことに気づきました。双眼鏡では見づらいのですが肉眼では見やすいのです。どんな理由か良くわかりませんが、F-1の明るさを持つ目の長所がでたのではと思っています。
 下の写真を見てください。周辺部が大変淡くなってきています。反面、中央付近が細長くなって明るさも増してきているようです。撮影用の105mm屈折望遠鏡で見るホームズ彗星は、細長く明るい部分が見えるだけです。透明度が悪いと、彗星や星雲のような淡い天体の観察には向きません。これからの天気に期待しましょう。そして、タットル彗星も明るくなってきていますので、年末年始は彗星観測に明け暮れそうですが、火星も接近しています。観測条件が良い日は寝る時間も無い状態となってしまいそうです。

解説 : 小石川

 

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