仙台市天文台
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ホームズ彗星 その17 
2007年12月5日

ホームズ彗星 071205


 5日夜は、強風下での撮影でした。それで一番困ることがあります。望遠鏡の傍においてある資料や軽めの観測機材が飛んでしまうことです。この夜も観測用星図が吹き飛んでしまいました。ところが、私の自宅付近は風が舞うところとなっているので、なんでもかんでも集まってしまいます。もちろん飛んでいった資料は東側の道路付近で見つかりました。強風下での良い点は、透明度がとても良いことで、ヌケの良いきれいな写真を撮影できることでしょう。
 さて、上の写真を見てください。通常使用しているとても古い20mm広角レンズに替わって、長い間使用していなかった15mm広角レンズを使用してみました。以前オーロラ撮影に持っていったのですが、ピントが甘く天体撮影には使用していませんでした。しかし、20mmより、より広角となっていますから是非使用してみたくなりました。使用の前に、レンズの∞の位置がどこなのかチェックしてみることが必要です。方法は、カメラのフォーカシングスクリーンを自作高倍率ルーペで見るという単純な方法です。案の定、∞位置が内側にズレていることが判明しました。その位置で撮影して見ると、すばらしい星像となって生まれ変わりました。ホームズ彗星が、付近の星座の中でどのような位置関係なのか良くわかりますね。アンドロメダ銀河=M31やh-χ星団より明るいこともわかります。
 下の写真は、ホームズ彗星を拡大してみました。これと言った大きな変化は見られません。今後、ホームズ彗星は、有名な変光星アルゴルを目指して移動していきます。そして、1月上旬に「再度増光するのでは・・」と言う最新の情報もありますので、ここしばらくは目が離せません。

解説 : 小石川

 

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