ホームズ彗星　その１４　
2007年11月29日

23日から25日まで行われました閉台イベントには、約4000人の方々に利用していただきました。 　天候にも恵まれて天体観望会も大盛況。観望会最後の天体は、もちろん月でした。天体観望は「月に始まり月で終わる」ということを実践しました。 　さて、話題のホームズ彗星ですが、月明かりの影響を受けて満足な撮影が不可能でした。月明かりの影響を受けにくくなった28日、新天文台の観測機材調整に立ち会っていました。久しぶりの好条件の空ですが気温はどんどん下がっていきます。18時頃の気温は0°Cとなっていました。調整中の市民観察室は絶好の星空観察エリア。40cm反射望遠鏡を最大にいろいろな望遠鏡に囲まれてペルセウス座α星の方角に目をやると、見えました肉眼でも！　拡散はしていますがまだまだ眼視的にも見えることを確認しました。 　1.3m大型望遠鏡の調整を確認した後、自宅に戻って撮影した写真を見てください。使用したカメラは、借用中のフルサイズデジタルカメラを使用してみました。一回り小さな受光面のカメラを使用して窮屈な思いばかりしていましたが、やはりフルサイズです。安心して使用することが出来ました。ところで、彗星のほうですが、やはりこれと言った変化は見られません。しかし、細長い中央部付近がちょっと明るさを増してきているようです。口径3cmの小さな望遠鏡でも良く見えていました。月明かり影響がどんどんなくなるこれからが観測の好期でしょう。

解説　：　小石川

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