【記者発表】仙台市天文台で超新星を発見しました

                                                 記者発表資料
                                                 平成25年1月4日
                                          (担当)教育局生涯学習課
                                          (内線)725-4434
                                          (直通)214-8844
                                          (担当)教育局生涯学習課天文台係
                                          (直通)391-1300

 

                         仙台市天文台で超新星を発見しました

  仙台市天文台では,1.3メートル大型望遠鏡「ひとみ望遠鏡」を使用した観測によって,このたび,おうし座にある無名銀河に出現した超新星を発見しました。
 仙台市天文台としては,平成22年11月に続き,2個目の超新星発見となります。
 
1 発見時の観測状況等
 (1)発見日時 平成24年12月20日 23時2分頃 *露出時間1分
 (2)観測場所 仙台市天文台  
 (3)使用機材 1.3メートル大型望遠鏡(愛称「ひとみ望遠鏡」)
 *専用の冷却CCDカメラを使用して撮影
 (4)観測者  教育局生涯学習課 天文台係長 小石川 正弘
 
2 発見した超新星について
 (1)名称   2012id
 (2)発見位置 おうし座
 おうし座・ヒアデス星団の近くの無名銀河内に出現
          ・超新星の位置 :赤径04h42m41s 赤緯+18度35分00秒
          ・無名銀河の位置:赤径04h42m42s 赤緯+18度35分00秒
 (3)明るさ  17.2等
   (1等星の約280万分の1の明るさのため,肉眼では見られません)
 (4)距離   おおよそ4.8億光年 
      
3 解説
 (1)超新星とは
   太陽よりも重い質量を持つ恒星がその最期を迎えて突然大爆発を起こし,一時的に明るく見える天体をいいます。この時の天体そのものの明るさは,太陽の1億倍以上とされています。
 (2)発見までの経過
今回の発見は,超新星捜索を目的とした観測によるものではなく,晩秋から地球に接近している特異小惑星トータチス※を観測している際,無名銀河の中に発見しました。各種天体画像集と比較し,2時間以上移動せず既知の超新星でないことを確認した上で,新しい超新星と判断し,その位置及び明るさ等を観測仲間である大崎生涯学習センターの遊佐徹氏を通じて国際天文学連合(新天体に関してはアメリカ・ハーバード大学内)に報告しました。その後,複数の観測者によって追跡観測が行われ,イタリアのアシアゴ天文台の1.8m反射望遠鏡で分光観測がなされた結果,極大光度前の超新星発見と認定されました。
 
※トータチスとは
1989年1月4日にフランスの研究機関CERGAにおいて、クリスティン・ポラスによって発見された特異小惑星(No-4179)。近い将来地球に衝突するのではないかと考えられていたが,現在の研究ではその心配はないことが分かっている。

4 写真
20121220_232.jpg