春の星空には沢山の銀河

春の星空には沢山の銀河。

その中の銀河に時折超新星が出現しますが、明るさ16等以下の暗いものばかり。
そろそろ明るい超新星が発見されても良い頃と思っていた矢先、
先日、立て続けに2個の明るい超新星が発見されました。
と、いっても13等級! 1等星の6万分の一の明るさでしかありません。
さて、その超新星ですが
3月14日にアメリカのプロ天文学者のチームによって
おとめ座の1等星スピカの西にあるのNGC4790(明るさ12等)に出現した超新星で
SN2012awと認識符号が付けられました。。
その2日後の16日、今度はイタリアのプロ天文学者のチームによって
しし座のメシエ95(明るさ9.7等)に出現した超新星が発見されたのです。
SN2012auと認識符号も付けられました。
こちらの銀河はメシエ番号がついていますから小さな望遠鏡でも見えます。
天文台で撮影した姿を見ていただきましょう。 

 

 

pickup20120322.jpgメシエ95の左は出現前の姿です。
右側の画像と比較すると超新星は一目瞭然ですね。
下の画像は、NGC4790の超新星で
1.3mで撮影したときには、銀河の中心部分と見間違ってしまいました。
今後、ふたつの超新星はどのような変化を示すのか大変楽しみです。

仙台市天文台でも、2010年11月にUGC595の銀河に出現した超新星2010joを
発見しています。

 

小石川正弘

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