M42のフィルター効果

冬、1.3mひとみ望遠鏡越しに見るオリオン座は格別で、
その中にあるオリオン大星雲M42を見ようとなるのです。
導入完了、ひとみ望遠鏡で見る大星雲は圧巻!
しばし見入ってしまいます。
そして、制御画面の冷却CCDカメラモードをクリックしてしまうのです。

 

今回は、その大星雲をフィルター無しとR63フィルター、赤外光で撮像した
写真を見ていただきましょう。

 

20111206_M42.jpg

上は、普通に見る大星雲ですが、1分露出してありますから
眼で見ることが出来ない淡い部分まで写し出されています。
中は波長630nmより短い波長の光をカットしたもの。
つまり赤い光で見た大星雲となります。
下は、約750nmから850nmだけの狭い波長での姿です。
コントラストの高い写真となっています。
もちろん眼で見る姿ではありません。
フィルター無しでは写すことが出来なかった多くの恒星が隠れていたのです。

 

このようにフィルターを換えることによって
波長別の天体の様子が詳しくわかってきます。

写真は白黒ですが、フォトショップで着色しました。

 

 

小石川正弘

 

■撮影データ

撮影日 上    :2011年11月 5日 露出:60秒
      中と下:2011年11月26日 R63の露出60秒 赤外の露出120秒

 

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