土星

Sa_20110410.jpg

観測データ

2011年4月10日20時21分 31cm反射望遠鏡 XP24mm拡大撮影
撮影地:青葉区愛子東6丁目地内
観測者:小石川正弘

撮影者コメント:3月11日午後、大震災は起きてしまった。
          3階にある1.3mひとみ望遠鏡も大きな被害を受けてしまった。
         修復完了まで大分時間がかかると思う。
         ある方から「この際、観測を休んだら」とも言われましたが
         天界の現象は待ってくれません。
         4月5日、土星は衝となって観測の絶好機だ。
         でも、ひとみ望遠鏡は使えない。
         大急ぎで自宅の望遠鏡を整備し土星に向けることにした。
         しかし、天候は良く晴れるが気流が甚だしく悪い。
         それでも、震災からほぼ1ヵ月後の4月10日夜、
         そこそこの観測条件にめぐり合えることが出来た。
         その画像をご紹介しよう。
         昨年と比べて、環の傾きも大きくなり北半球が見やすい。
         そして、その北半球には白雲の大きな嵐が発生しており
         画像にも捉えることができた。(中央下)
         その嵐の大きさは、土星観測史上最大といわれている。

         漆黒の空に浮かび上がる土星の姿はいつまで見ていても飽きない。
         そして、環の傾きは一番好きな形となっている!

         そんなきれいな土星をひとみ望遠鏡で見ていただけないのは残念だ。

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